新年あけましておめでとうございます。
今年は大過なく新しい年を迎えることができましたことを大変喜ばしく思います。しかし、昨年は元日早々に能登半島に大地震が発生し甚大な被害をもたらしました。1年経った現在もまだ避難生活を余儀なくされている方がおられます。1日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、院長就任時の「おあしす」前々号にて、病院の在りかたについて検討する必要があることをお伝えしました。
コロナ禍を乗り越え、今年度上期には病床利用率が60％台から70％台に回復するなど、医療需要も少しずつ正常化に向かっています。一方で、現在の病床数（206床）に対して、依然として使用されていない病床が存在しているのも事実です。
このため、今般、綾部市の条例を改正して頂き、病床数を199床に削減する方針とさせて頂きました。
市民の皆さんからすると、「病院が縮小されて、受診できなくなるのではないか？」との心配もあるかと思いますが、診療体制そのものを縮小するわけではなく、地域の実情に合わせた医療を提供するための施策であり、むしろ医療の質と持続可能性を確保するための第一歩と考えております。また、199床以下の地域密着型病院は優遇される診療報酬制度になっています。
人口減と高齢化に直面している綾部市の実状に合わせて、地域医療を長期的に支えるための取り組みです。今後も患者さまお一人お一人に寄り添い、安心して受診いただける環境を整えてまいります。よろしくご理解頂きますようお願いいたします。

綾部市立病院　院長　志賀浩治

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