患者様・一般の方へ
2024年05月10日記事をアップしました!【ちょっと教えて・CE編】
病棟のセントラルモニタを新しくしました。
そこで臨床工学科に話を聞きました。
テレビで見たことありますが、セントラルモニタって何ですか?
「セントラルモニタ」とは、スタッフステーションから離れた病室等にいる患者さんの心臓や呼吸の状態を24時間、リアルタイムに確認できる医療機器のことです。心臓や呼吸の状態の観察が必要な患者さんにセンサーを取り付けて、心臓の動きを表した心電図波形や、体内に取り込まれている酸素の量を「セントラルモニタ」に表示することができます。
特に、命にかかわる不整脈は「音:アラーム音」でスタッフに知らせることができます。
私たち臨床工学技士は、一般的に「CE(Clinical Engineer)(以下CE)」と呼ばれています。
CEの業務の中には、医療機器管理業務という大切な業務があり、スタッフが安心して使用できるように、この「セントラルモニタ」も含め院内の様々な医療機器の点検を定期的に行い、必要時には、部品交換等も行っています。また、なにか不具合があったときのトラブル対応もCEが行っています。
その他に臨床工学技士って他にどのような事をしていますか?
大きく分け医療現場での生命維持管理装置を中心とした医療機器を用いた技術提供になります。
当院では、実際のCE業務はこちらの割合が大きいです。
具体的には、
◆透析業務(腎不全の患者さんに必要な治療)
患者さんの腕の血管に穿刺
エコー装置(超音波診断装置)を使用して患者さんの腕の血管を観察及び管理
医師・薬剤師を交えた採血結果の検討会
透析液の水質管理、など
◆集中治療業務(集中治療室:ICUでの治療)
人工呼吸器やネーザルハイフロー(高流量の酸素を流すことができる装置)のセッティングや操作
特殊治療で使用される装置のセッティングや操作
◆アンギオ業務(血管造影(アンギオ)室での治療)
心臓カテーテル業務
(ポリグラフと呼ばれる装置の操作、IABP(生命維持管理装置のひとつ)などのセッティングや操作)
◆ペースメーカ外来業務(内科診療室で行われる業務)
ペースメーカの入った患者さんに装置を用いて、ペースメーカのチェック
◆手術室業務
整形外科で使用する、神経モニタシステムの装置のセッティング、操作
手術室の機器のトラブル対応、など
上記のような、病院内の様々なところで業務をしています。
最後にひとことお願いします。
当院のCEは6名在籍し、比較的若いスタッフがそろっています。
これからも、他職種のスタッフ、そして患者さんから必要とされるように、臨床工学科一丸となって頑張っていきたいと思います。
関連ページ:臨床工学科