患者様・一般の方へ
2024年01月04日新年を迎えて
新年あけましておめでとうございます。
本年は、1月1日より北陸地方を中心に大きな地震に見舞われ、また衝撃的な航空機事故も発生いたしました。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
さて昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症が5類に変更となり、皆さまの生活も少しずつ元通りになってきているのではないでしょうか。病院の方も、入院中の面会制限や緊急入院時のコロナ検査など、なかなか完全にはまだ元に戻せないものもありますが、一方でだんだんと元に戻すことができているものもあります。それは医療安全研修など職員の研修や、学生の実習の受け入れ、ふれあい看護体験やコメディカル体験など若い世代に医療の現場を知ってもらう取り組み、また市民のための学術講演会などの啓発活動などで、コロナの期間中はずっと開催できなくて3年ぶり、4年ぶりにできたものもあります。これらのことは現状の医療行為を行ううえではすぐには直接必要がないかもしれませんが、安全で質の高い医療を継続するために、あるいは将来の医療を任せられる人材を育てるために、長い目で見るとぜひとも必要なことです。特に今後、少子化が進み、医療の分野でも人手不足となることが懸念されています。今のうちから少しでも医療に興味のある若い方々にいろいろと実際の医療に触れてもらって、将来はぜひこの分野で活躍してほしいと願っています。
令和6年は、より元通りの生活が取り戻せる1年になればと願っております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
綾部市立病院 院長 高升正彦